キャンプブームの中で焚火台市場は既に飽和状態と感じられる中、京都のガレージブランドCyrus 9と共に「サーファーが海辺で使えるほど風に強い」という独自性を追求する焚火台の開発が始まりました。焚火台についての先入観を持たずにアイコニックなユーザー体験を目指すプロダクトデザインはo-lab inc.の真骨頂。無数のアイデア展開の末、ラッコが体を回転させるさまからインスピレーションを受けた、大きな開口部付きの円筒形状を水平に配置するデザインに辿り着きました。風が強い時には外筒開口部を傾けて風上に壁を作り、リフレクターとして効果的に輻射熱による暖を取ることができます。開口部を上方に向けることで調理したり四方から炎を楽しむこともできます。薪を乗せる内筒(ロストル)の穴の形状等にも検証を重ね、良好な燃焼効率を達成しています。
風の中の炎という逆説的な名の革新的な焚火台は、キャンプ専門誌等で高い評価を受けています。
CYRUS 9
2021
ハピキャン キャンプ大賞2022 優秀賞
Photography: Cyrus 9